シリーズ地元民ライターが国鉄瀬棚線の歴史をたどってみた、3回目のお話だよ。
今回は、花石駅(はないしえき)について。
花石地区は今金町の中でも早くから拓けたところで、昔はにぎわっていたんだ。
だけど、現在は高齢化&過疎化が進んでいるエリアだったりする…。
今までのお話はこちら↓
花石地区ってどんなところ?
美利河地区のお隣、花石地区。
「花のように美しい石(=メノウ)がたくさん採れた」っていうのが、地名の由来。
だけど…。
昔は珍古辺(ちんこべ)という名前だったそうだよ
サラッと言いますね…
明治時代に砂金採掘をしていた甚五平(じんごべ)さんの名前から来ているっていう説もあれば、アイヌ語が由来だっていう説もある。
諸説あるけど、とにかくインパクト抜群(笑)だったわけだ。
1986年に花石地域特産物生産センター(以下:生産センター)が完成。
生産センターでは、メノウを加工した工芸品やアクセサリーを作っていたよ。
※現在は閉業
上の画像は、ピリカ遺跡にある文化財保管・活用庫に展示されているメノウ。
地元の方から寄贈されたものだよ。
機会があればぜひ見てみてね。
リリオさんも小学生の頃、生産センターを見学したことがあったよ。
スライスしたメノウやピカピカに磨かれたメノウ、カラフルなメノウ(染めたもの)がたくさんあったな。
身近なところでこんなにきれいなものが作られている、って感動したっけ…。
参考文献:今金町教育委員会発行「わたしたちのいまかね」
花石駅跡地現在のようす
花石駅があったところに来てみたけど…。
え~っと…
何もないね…
美利河駅と同じく、何も残されていない。
近くにあったバス停は、
国道230号線沿いに移動したよ。
この道路は、もともと瀬棚線の線路があったところ。
花石道路として1992年度着工、2000年度から供用が開始されたよ。
上の画像は、国道230号線の花石トンネル。
瀬棚線にも花石トンネルがあって、工事はかなり厳しかったらしい。
花石駅跡地を、パノラマビューで。
昔は交番や映画館
床屋もあったらしいな
今ここに残っているのは郵便局だけ…
花石のお宝!?郵便局の大きなメノウ
花石駅跡地から旧道へ少し進むと、郵便局がある。
そこには…!?
とんでもなく大きなメノウがあるよ。
うむ…これは興味深い
博士!
乗ってみようよ!
ピノちゃんとイセポ博士がくぼみにスッポリおさまるくらい、大きなメノウだよ。
美利河・花石のお宅には庭石としてメノウが使われてることが多いが
こんなに大きなものはめずらしいな
※敷地内の石を勝手に持ち出してはいけません。窃盗行為です。
次回予告
次回は、北住吉駅(きたすみよしえき)を調査するよ。
さっぴよトークでひーさんが「とくに気になる!」とおっしゃっていた、あのエリア。
今はどうなっているのか!?
次回もお楽しみに~!