大好きなぬいぐるみって、長年一緒に暮らしているとボロボロになってしまうよね。
布地が破けたり、目や鼻が取れちゃったり、日に焼けて色あせてしまったり…。

「愛されてる証拠だ!」とは思うんだけど、出会った頃の姿のままでいてほしい…って思うのはワガママなのかな。

だけど、大切なぬいぐるみだからこそ、自分の手で修理してあげたい。
自分にできることで生まれ変われるなら、ぬいぐるみも持ち主もハッピーだよね!

去年の年末に思い切って、ピエちゃんのメンテナンスをしてみたよ!
リリオさんは、布地を全部新しく変える方法でぬいぐるみを修理したんだ。

メンテ前に記念撮影↓

メンテ前に記念撮影

ぬいぐるみ修理の前に 母から娘へ受け継ぐリボン

ピノちゃんピノちゃん

リリオさん…おかーちゃんのリボンってどうするの?


リリオさんリリオさん

そうだね…ピエ、どうする?


ピエちゃんピエちゃん

じゃあピノにあげる!
リリオ!ピノにこのリボンつけてもらっていい?



ということで、まずはピエちゃんのリボンを取って↓

リボンをピノちゃんに譲渡

リリオさんリリオさん

ピノちゃん!リボンつけてあげるね


ピノちゃんピノちゃん

ホント?
おかーちゃん!リリオさん!ありがとう!!


ピノちゃんの左耳につけてあげたよ。

ピノちゃんリボン装着

リリオさんリリオさん

できた!ピエ、どうかな?


ピエちゃんピエちゃん

うん!よく似合ってるね

ピノちゃんリボン装着

ピノちゃんピノちゃん

やったー!おかーちゃんのリボンもらった!!
うれしい!!


大切なリボンがお母さんから娘に受け継がれたこと、そのお手伝いができたことがすごくうれしかったな。
ピノちゃんはピンク色のワンピースを着てるから、よく似合ってる!

ピエちゃん修理の歴史

ピエちゃんと出会ったのは、リリオさんがまだ11歳の頃。

このときのピエちゃん(第1世代)は生地が痛むのが早かったから、リリオさんが15歳くらいの頃にオカーさんがメンテナンスしてくれたんだ。
第1世代ピエちゃんの写真は、アコードさん家にあったはず…。
今より背も小さいし、子どもっぽい顔立ちだったよ。

第2世代ピエちゃんは、第1世代と比べてスリムになって背がちょっと伸びたよ。
リリオさんが型紙を作ったせいで、100%復元できなかったんだと思う(笑)

オカーさんが持っていた真っ白い綿ニットの生地を、インスタントコーヒーを溶かしたお湯に入れてライトベージュ色に染めてから直してくれたんだ。
第2世代ピエちゃんの写真あったかな…?
アコードさん家に行けばアルバムに貼ってあったかも。

第3世代ピエちゃん(リボンをつけていたピエちゃん)は、リリオさんが19歳くらいの頃だったかな?
型紙も縫うのもリリオさんが自分でやって、鼻をつけるのと目の刺しゅうはオカーさんに仕上げてもらったよ。

このとき、ピエちゃんのアイラインがブラウンになったよ。
オカーさんが「ブラウンの方が優しく見えるでしょ」って刺しゅうしてくれたんだ。

余談だけどそれがきっかけで、リリオさんもメイクするときアイライナーはブラウンをチョイスしているよ。
瞳の色が黄色みのあるブラウンだから黒いアイライナーよりマッチするし、何よりピエちゃんとおそろいだからね♪

ピンク色のリボンは、ロリータ風ファッションをオカーさんが作ってくれたときにつけてくれたんだ。

綿ニット生地はスベスベ柔らかな手触りが最高!
だけど、仲良くしすぎると破れてきちゃう…。

つぎは、もっと丈夫な生地を使いたいと考えていたんだ。

ぬいぐるみ修理に準備したもの

ピエちゃんの生地をどうするか、ずっと悩んでいたんだ。

たまたま入った近所のダイソーにオーガニックコットン100%の布が販売されててね。
触ってみたら張りも厚みもあって丈夫そうだったから、買ってきたよ。
綿ニット生地もあったから、しばらく悩んじゃった。
でも、丈夫にしたかったからオーガニックコットンにして正解だった~。

綿と茶色の刺しゅう糸は持ってたから、今回買ったのは生地だけ。

ピエちゃんピエちゃん

えっ!ちょっと?みんなどうしたの?


エレくんエレくん

ピエちゃんがメンテナンスすると聞いて来ました

メンテ直前

気がついたら、アミーゴスが大集合…。

リリオさんリリオさん

(私の裁縫のレベルを信用されてない…?)

ぬいぐるみ修理の手順

  • 型紙を作る
  • 布地を手洗い・アイロンをかける
  • 型紙を合わせてチャコペンでなぞる
  • 布地を裁ちバサミで切る
  • 切った布地を裏合わせにしてまち針でとめる
  • チャコペンで書いた線に沿って、綿を入れる部分を残して縫う
  • 布地を裏返して耳や手足を成形する
  • 綿を入れる
  • 綿の入り口を縫い閉じる
  • アイラインを刺しゅうする
  • 鼻を縫いつける

こんな工程で修理したよ。

まずは、型紙作りから。
第3世代ピエちゃんはもともとエレくんより背が低かったんだ。
でも、生地が伸びたせいでエレくんの身長を超えてしまったのね(笑)
だから、型紙はエレくんとのバランスを考えながら設計したよ。

綿を入れてふくらませたら正面から見たときに細くなってしまうから、第3世代より幅を持たせたよ。

ピエちゃんピエちゃん

なに?太らせたってこと!?


リリオさんリリオさん

我々も中年太r…なんでもないよ!!
バランスを考えて完璧なフォルムにしたかったのさ


型紙ができたら布地を手洗いして、アイロンをかけてシワやヨレを伸ばしておくよ。
このひと手間で、仕上がりに差がつく!

布地の準備ができたら型紙をまち針で留めて、チャコペンシルでなぞっていくよ。
なぞり終わったら型紙を外して、布地を裁ちバサミで切るんだ。
鼻の部分も、布地を楕円形に切っておくよ。

布地(表裏合わせて2枚)をまち針で動かないように固定して、綿を入れる部分をある程度残して縫っていくよ。
チャコペンシルで書いたガイドに沿って、ていねいに縫い合わせるんだ。

縫い終わったら布地を裏返して、耳や手足をきちんと形作るよ。
ちょうどローソンの割り箸があったから細かい部分を裏返すのに使ったよ。
ローソンの割り箸は頭が丸い&先がちょうどいい細さだったから、細かい作業にピッタリなアイテム(笑)

ピエちゃんに何かアクセサリーをつけようかと思って、天然石のガーネットのビーズがあったから耳にピアスとしてつけてみたよ。
ピエちゃんピエちゃん

へ~!ピアスか~!


リリオさんリリオさん

私が自作したガーネットのネックレスとおそろいだからね!



そしてここで、第3世代ピエちゃんの解体…。

わき腹の部分から縫ってある糸を切って、中の綿を出していくよ。
鼻も忘れず解体して綿を取り出そう。
綿が潰れて固まっているから、全部出したあとにほぐしてふんわりさせるといいよ。
ピノちゃんピノちゃん

おかーちゃん!!!!!


ゾウスケくんゾウスケくん

びえーーーーーん(T_T)


ピグパパピグパパ

ピノ…ゾウスケ…


…ってオイ!リリオ!
なんでオマエが泣いてるんだヨ!?


リリオさんリリオさん

ピエ…(´;ω;`)ブワッ


ピノちゃんピノちゃん


ゾウスケくんゾウスケくん


いろんな思い出がよみがえってきて、誰よりもリリオさんが1番泣けた…(笑)

ほぐした綿を第4世代ボディに詰めて、綿の入り口を縫い閉じるよ。
ほつれないようにていねいに閉じていこう。

閉じ終わったら、目を刺しゅうするよ。
はっきりしたアイラインにしたかったから、太めの刺しゅう糸を使おうと思ってね。
刺しゅうするなら、刺しゅう専用の針の方が使いやすいよ。

アイラインを刺しゅうしたら、鼻をつけて…完成!!
ピエちゃんピエちゃん

うん!なかなかいい感じだよ!!


リリオさんリリオさん

よかった~!!

ぬいぐるみ修理完了!ピエちゃん、新たな人生のはじまり

ブタノブくんブタノブくん

ねーちゃんが戻って来た!!


ピグユキくんピグユキくん

ホントだ!ねーちゃん!!


ピエちゃんピエちゃん

ただいま~

メンテナンス完了

エレくんエレくん

ピエちゃん!おかえりなさい!
丈夫につくってもらえたかい?


リリオさんリリオさん

あの…ひと針ごとにていねいに
心をこめて縫ったんだけども…


いつまでも姿を保っていてほしいから、生地のチョイスから仕上げまで真剣に作ったよ。

第4世代ピエちゃんがいつまでもリリオさんのそばにいて、アミーゴスやアニキたちと仲良く幸せに過ごしてくれたら、こんなにうれしいことはない!

大切なぬいぐるみがボロボロになるのは仲良しの証拠だけど、見ていると悲しくなることもあるよね。
「自分のせいだ…」って責めてしまったり。
でも、ボロボロになったことを自分が悪いと責めていたら、ぬいぐるみも悲しい気持ちになると思うんだ。
だから、自分でできる精一杯の修理でぬいぐるみに感謝を伝えてみない?

材料がそろわなかったりうまく直す自信がなくても、ぬいぐるみ病院もあるよ。

ゾウスケくんゾウスケくん

おかーがげんきになってよかった!


ピエちゃんピエちゃん

生地の張り替えができて綿もリフレッシュ!
リリオ!ありがとね!!


リリオさんリリオさん

ピエが元気ならみんなが幸せだよ!
ピエの幸せはみんなの、そして私の幸せでもあるんだからね!

ぬいぐるみの洗濯はどうするの?

ぬいぐるみがボロボロになるのも困るけど、汚れてしまうのもかわいそうだよね。

「ぬいぐるみってどうやって洗濯するの?」と思った、そこのあなた!
リリオさんは自宅にあるものを使って、手洗いしているよ。
くわしくは、筋金入りのぬい好き直伝!ぬいぐるみの洗濯はこうする【手洗い一択】を読んでみてね。