地元民ライターが国鉄瀬棚線の歴史をたどってみた：エピローグ

メガじーちゃんに頼まれて、黄昏時の北住吉駅跡地に来たよ。
そこで待っていたのは…！？

今までのお話はこちらから↓

西の方角から来た◯◯

今回の企画は、さっぴよトークでリクエストがなければ実現しなかった。

今金町を知っていただけたから。
リリオさんの活動が今金町を知っていらっしゃる方の目に留まったから、こうして形にできたんだ――。



なんて感極まっていたら。

どうやら、アミーゴスには北住吉駅跡地に列車が停まっているのが見えるらしい…。
西の方角から来たようで、何か音楽まで聴こえているよう。

深刻な表情をしたメガじーちゃんが、ためらいつつも口を開いた。

行き先は〇〇

メガじーちゃんのひとことで、一瞬にして空気が重くなる。
何も見えていないリリオさんも、思わず息を呑んだ。

こころなしか焦っているようにも見える、メガじーちゃん。

なぜ、ひとりで行かなきゃいけないのか？
そもそも、どこへ行こうとしているのか？

突然の展開に、驚きを隠せない。
メガじーちゃんはうつむいて、誰とも目を合わせないようにしている。

じつは、向こうの世界から呼ばれていたメガじーちゃん。
地元民ライターが国鉄瀬棚線の歴史をたどってみたシリーズを書くと決まったとき、声がかかったらしい。



しかし、リリオさんがこのシリーズを無事書き終えられるか心配だった。
「書き終えるまで待っててほしい」と無理を言って、先延ばしにしてもらった。

そして、ついにこの世界からログアウトするときが来てしまった。




つまり、はじまりは終わりのはじまりだった、ってことなんだね。

真実を聞かされ、あふれる涙を抑えることができない。
このシリーズを無事に書き終えることができたのは、読者のみなさんとメガじーちゃんのおかげだったんだ――。

このまちの〇〇になれ

正面を向き、覚悟を決めるメガじーちゃん。

このシリーズを書くために、町内をみんなで調査した。
自ら進んで足を運び、文献を調べるピノちゃんの姿を見て、頼もしさを感じたメガじーちゃん。

目に涙を浮かべながら、イセポ博士は力強く応えた。

テキストで、動画で、このまちのストーリーを伝える。
自分にしかできない方法で、このまちのストーリーテラーになる――。

…ああ、そうだ。
今金八幡宮のそばに、今村さんの像がある。
今村さんは、ずっとこのまちを見守っていてくれる――。

そう言うと、メガじーちゃんは列車に向かって歩き出した。

ふり返ることなく、無言で列車に乗ったメガじーちゃん。

薄暗くなってきた東の空に向かって、列車は走り出した――。

終わりははじまりの合図

それから数日後。

あいかわらず、アミーゴスとアニキ家はにぎやかに過ごしているよ。



…と思ったら！？

「お客さんが来てるよ」っていうから、玄関に行ったんだけど…！？

なんと、メガじーちゃんがそこにいる！？

メガじーちゃん曰く、向こうの世界にログインしたもののリリオさんが今後も発信を続けられるのかあやしいので、そばにいて「監視」するよう依頼されたらしい。
ちなみに、今見えているメガじーちゃんはホログラフィーなんだって（笑）

ということで（？）地元民ライターが国鉄瀬棚線の歴史をたどってみたシリーズ、これにて完結！！

おわり